evidence-based medicine

病的近視とベルテポルフィン治療 (その1)

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ベルテポルフィン (ビスダイン)による光線力学療法 Verteporfin (Visudyne) therapy, photodynamic therapy with intravenous liposomal verteporfin の有効性、安全性等の評価は、欧州と北アメリカにおいて、多施設、無作為化、対照化臨床試験 multi-centre, randomised, controlled clinical trials によって行われました (現在も追跡調査等継続中)。
エントリー「病的近視のベルテポルフィン治療-2年-VIPレポート
  » http://infohitomi.biz/archives/000062.html
もご覧下さい。

加齢黄斑変性と病的近視による脈絡膜新生血管 (CNV) を対象とした治療を行っている臨床試験名と研究班名:
VIP Trial : Verteporfin in Photodynamic Therapy Study Group
    VIP-AMD : 加齢黄斑変性 age-related macular degeneration (AMD)
    VIP-PM : 病的近視 pathological myopia (PM)
TAP Trial : Treatment of Age-Related Macular Degeneration with Photodynamic Therapy Study Group
VIM Trial: Visudyne in Minimally Classic Choroidal Neovascularization Study Group

他疾患として、眼ヒストプラズマ症 presumed ocular histoplasmosis syndrome (POHS), 血管線条 angioid streaks, 慢性中心性漿液性網脈絡膜症 chronic CSC, 原因不明などを対象としたベルテポルフィン治療に関する複数の論文報告があります (多施設、無作為化、対照化臨床試験ではありません)。

国内:
JAT: 日本加齢黄斑変性トライアル研究班 Japanese Age-related Macular Degeneration Trial Study Group
» http://infohitomi.biz/archives/000018.html

病的近視の中心窩下脈絡膜新生血管に対するベルテポルフィン治療: ランダム化臨床試験の2年結果–VIPレポート no.3
Ophthalmology. 2003 Apr;110(4):667-73.
Verteporfin therapy of subfoveal choroidal neovascularization in pathologic myopia: 2-year results of a randomized clinical trial–VIP report no. 3.
Blinder KJ, Blumenkranz MS, Bressler NM, Bressler SB, Donato G, Lewis H, Lim JI, Menchini U, Miller JW, Mones JM, Potter MJ, Pournaras C, Reaves A, Rosenfeld P, Schachat AP, Schmidt-Erfurth U, Sickenberg M, Singerman LJ, Slakter JS, Strong HA, Virgili G, Williams GA.
本論文「結果」の抄訳は、エントリー「病的近視のベルテポルフィン治療-2年-VIPレポート」
  » http://infohitomi.biz/archives/000062.html
をご覧下さい。

病的近視の中心窩下脈絡膜新生血管に対する光線力学療法の視力結果に影響する予後因子
Am J Ophthalmol. 2004 Sep;138(3):434-8.
Prognostic factors influencing visual outcome of photodynamic therapy for subfoveal choroidal neovascularization in pathologic myopia.
Ergun E, Heinzl H, Stur M.
Department of Ophthalmology, University of Vienna Medical School, Waehringer Guertel 18-20, A-1090 Vienna, Austria.
[要約の邦訳]
目的: ベルテポルフィン verteporfin 使用による光線力学療法 (PDT)を受けた病的近視と脈絡膜新生血管 (CNV)を伴う患者の視力結果に対する年齢, 病変の大きさ, 近視の程度, 治療前視力の影響を調査する。
デザイン: 連続症例に対する後向き, 非比較調査
方法: 41症例 43眼は2年間にわたり治療を受けた; 病的近視による CNVに対して PDTを受けた 36症例 36眼は初回治療後24か月間、上記因子について検査した。全患者は VIP研究班 the Verteporfin in Photodynamic Therapy (VIP) study の基準に従って治療を行った。患者は 2-3か月間隔で Snellen視力, 生体顕微鏡, 蛍光眼底造影による検査を受けた。
結果: 治療前視力 (P =.0097)と患者年齢 (P =.0055)は、ともに視力結果に関する予後因子であった。治療前の病変の大きさ (最長の直線距離), 屈折異常値, 治療回数は結果に影響しなかった。
結論: 年齢と治療前視力は、病的近視に続発した CNVのために PDTを受けた患者の視力結果に影響があった。年齢が若く治療前視力が良い患者はより良い治療結果であった

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2005/11/03 @ 10:30

カテゴリー: 血管新生

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