evidence-based medicine

加齢黄斑変性(症) 治療のエビデンス(コクラン・レビュー)

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コクラン・レビューの中から、加齢黄斑変性(症)に対するいくつかの治療法のエビデンスをお知らせいたします(最終更新順)。
[要約の抄訳]
▲ Ginkgo biloba extract for age-related macular degeneration (Cochrane Review) [最終更新 05 May 1999]
  http://www.update-software.com/Abstracts/AB001775.htm
イチョウ葉エキス( Ginkgo Biloba) について: 発表されたランダム対照化試験は1件であった。有益な効果が認められてはいるが、臨床試験に20名しか参加しておらず、結果の評価はマスクされていないので、結果については「はっきりしない 疑わしい equivocal」と見なすべきである。未発表の臨床試験1件あったが、翻訳と評価待ちである。

▲ Antioxidant vitamin and mineral supplementation for preventing age-related macular degeneration (Cochrane Review) [最終更新 14 July 1999]
  http://www.update-software.com/Abstracts/AB000253.htm
抗酸化ビタミン (carotenoids, vitamins C & E)とミネラルサプレメント (selenium, zinc)について: ランダム比較対照化試験は2つ実施されていたが、抗酸化作用のある ビタミンE, ベータカロチン beta carotene には対照群と比べて有意な効果はなかった。

● Antioxidant vitamin and mineral supplements for age-related macular degeneration (Cochrane Review) [最終更新 26 February 2002]
  http://www.update-software.com/Abstracts/AB000254.htm
抗酸化作用のあるビタミンとミネラルサプレメント(単独ないし併用療法)について: 7つの臨床研究があった。1つの試験 (88%の症例はランダム化)において、中等度ないし重症の症例で、抗酸化作用のあるビタミンと亜鉛サプレメントは視力低下や病気進行を予防する効果があった。副作用として、亜鉛サプレメントでは泌尿生殖器の障害での入院症例が多く見られ、抗酸化ビタミンでは皮膚の黄染が多かった。

Update [最終改正日: 19 January 2006]
  » http://www.qqiac.com/2006/05/post_5b6e.html
をご覧下さい。

● Photodynamic therapy for neovascular age-related macular degeneration (Cochrane Review)
新生血管性加齢黄斑変性に対する光線力学療法
» http://www.update-software.com/Abstracts/AB002030.htm
[最終改正 25 February 2003]
加齢黄斑変性症患者の脈絡膜新生血管に対する光線力学的療法について: 2つの対照化試験があった。24ヶ月後に3段階以上の視力低下を来たす相対危険度は対照群 (5% デキストローズ dextrose 水溶液)に比べて 0.77 (95%信頼区間 0.69 – 0.87)であった。6段階以上の低下の相対危険度は 0.62 (95%信頼区間 0.50 – 0.76)であった。12ヶ月時点の結果も同様であった。視力低下予防のために有効であった。
[最終改正 23 August 2005]
(一部のみ抄訳) 無作為化試験 randomised trial は2件あった。加齢黄斑変性による脈絡膜新生血管を有する症例に対する光線力学療法は、効果の大きさには疑問はあるが、失明予防に関して高い確実性で probably 有効である。

▲ Radiotherapy for neovascular age-related macular degeneration (Cochrane Review) [最終更新 18 May 2004]
  http://www.update-software.com/Abstracts/AB004004.htm
新生血管進行予防のための放射線療法について: 11件のランダム試験があった。照射量は 7.5 Gyから 24 Gyであった。ほとんどの臨床試験で効果はあった (いつも有意ということではない) が、試験間で効果が一致していなかった。また、サブグループ解析では有意なデータはなかった。外部照射による放射線治療が新生血管性加齢黄斑変性の治療として有効であるとのエビデンスはない。

COCHRANE EYES AND VISION GROUP
Abstracts of Cochrane Reviews
The Cochrane Library Issue 3, 2005
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Written by support

2005/09/02 @ 10:45

カテゴリー: 血管新生

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