evidence-based medicine

チモプトールEX vs チモプトール

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マレイン酸チモロール点眼液の中で、基剤としてジェランゲルを含有するゲル化製剤の国内商品名は「チモプトールEX」です。
開放隅角緑内障または高眼圧症の成人例に対するマレイン酸チモロール・ゲル化製剤と通常点眼液の効果と忍容性: 6ヶ月, 2重盲検法, 多施設研究.
Clin Ther. 2001 Mar;23(3):440-50.
Efficacy and tolerability of timolol maleate ophthalmic gel-forming solution versus timolol ophthalmic solution in adults with open-angle glaucoma or ocular hypertension: a six-month, double-masked, multicenter study.
Shedden A, Laurence J, Tipping R; Timoptic-XE 0.5% Study Group.
Department of Ophthalmic Clinical Research, Merck Research Laboratories, West Point, Pennsylvania, USA.
[要約の邦訳]
背景: チモロール timolol を高純度精製ジェランゲル製剤にすると、作用時間は改善する。本製剤を 1日 1回使用する短期試験で効果は報告されている。
目的: この研究の目的は、長期臨床試験にてマレイン酸チモロール0.5% ゲル化製剤 (timolol GS) 1日 1回投与法とマレイン酸チモロール0.5% 点眼液 1日 2回投与法の効果と忍容性を検討することであった。
方法: 多施設が参加し 2重盲検法で 6か月間の臨床試験を行った。使用中の眼圧降下薬は、その効果が消失するまで中止 washout 後、開放隅角緑内障または高眼圧症の対象症例 286 例を、0.5% timolol GS 両眼 1日 1回点眼群, 0.5% timolol 両眼 1日 2回点眼群、それぞれ 2:1の比率となるように無作為に割付けた。
全症例は 朝(午前 9時)と夜(午後 9時)に点眼した。timolol GS群では、夜の点眼は基剤のみ点眼し、timolol群は 2回ともに主剤が含まれていた。眼圧(IOP)はトラフ (朝の定時点眼前)と ピーク (点眼 2時間後)に測定し、2, 4, 8, 12, 24週時点で検査した。有害事象は患者レポートによってモニターした。
結果: ランダム割付により 286症例中 191例は timolol GS 群, 95例はtimolol群であった。93% (265/286例) の症例で治験は完了した。治療最終時点 (24週)で、トラフにおける眼圧下降幅は timolol GS群 5.6 ~ 5.9 mmHg, timolol群 6.3 ~ 6.6 mmHg であった。同様の効果は、午前11時(ピーク時)でもみられた。24週時点での両群間の平均眼圧の差は、トラフ時 -0.61 mmHg (95% 信頼区間 -1.44 ~ 0.22) 、ピーク時 -0.79 mmHg (95% 信頼区間 -1.77 ~ 0.20) であり、両製剤で有意差はなかった。
目のかすみ流涙の症状レポートは timolol群に比べて、timolol GS群に有意に多かった (P = 0.04), 一方、灼熱感/刺激感 burning/stinging はtimolol群の方が有意に多かった (P = 0.04)。
12週のトラフ時では、心拍数の減少数はtimolol GS群は timolol群に比べて有意に少なかった (-1.1 対 -4.2 拍数/分 bpm; P = 0.024)。24週のトラフ時では、timolol GS 群の心拍数の方が 最大 2.5 bpm (P = 0.051) 多かった。ピーク時でも同様であり、心拍数の減少数は12週 (-2.7 対 -5.7 bpm; P = 0.006) , 24週 (-3.1 対 -4.7 bpm; P = 0.063)で、timolol GS群は timolol 群に比べて有意に少なかった。治療群間に平均血圧変化量に有意差はなかった。視力、生体顕微鏡検査、眼底検査、視野検査において、両群間に臨床上の差はなかった。
結論: 高眼圧症や開放隅角緑内障の患者において、timolol GS 0.5%製剤 1日1回点眼は、timolol 0.5%点眼液 1日2回に相当する眼圧下降効果がみられた。
[訳者注:]
チモロール timolol GS とは、点眼後に結膜嚢でゲル化し、持続性に作用する製剤です。商品名等については、
&#160 http://www.hps.or.jp/news/5524.htm
など、ご参照下さい。
Gellan gum ジェランガム とは、細菌 Pseudomonas elodea が炭水化物を発酵したときに産出する高分子多糖類を精製したものです。
&#160 http://www.matse.fukui-u.ac.jp/~bussei/gellan.htm
&#160 http://www.fao.org/docrep/W6355E/w6355e0f.htm

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Written by support

2005/07/23 @ 21:53

カテゴリー: Uncategorized

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