evidence-based medicine

ライム病 Lyme disease, ELISA法, Western blots法

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視神経炎とライム血清反応
J Neuroophthalmol. 2005 Jun;25(2):71-82.
Reactive Lyme serology in optic neuritis.
Sibony P, Halperin J, Coyle PK, Patel K.
Department of Ophthalmology and Neurology, State University of New York at Stony Brook, Stony Brook, NY 11794, USA.
[論文要約を邦訳しました]
背景: 視神経炎とライム病( Lyme disease LD)との因果関係の確立は、LDの血清学的診断の技術的限界により妨げられてきた。それでもなお、視神経炎は LDによくみられる所見であるという印象が受け入られている。
方法: 単一の神経眼科部門 (Stony Brook University Medical Center, Suffolk County, New York, a region hyper-endemic for LD) において、1993年から2003年の期間に実施した視神経炎患者 440症例のライム病血清学的検査を分析した(後向き調査)。
結果: Lyme 酵素免疫測定法( ELISA) は視神経炎患者中 28症例 (6.4%)で陽性であり、このうち 3例は交差反応抗体を有する梅毒であった。残りの ELISA陽性例 25例のうち、視神経乳頭炎を呈した 1症例のみ LDに起因したと判断できた。他の 24症例は、LD既往歴、不顕性感染、偽陽性反応、非特異的な humoral expansion に関したライム血清反応であった。これら 24症例におけるELISAは弱陽性反応であり、Western blots法では CDC (Centers for Disease Control)基準で陰性であった。血清検査陽性の視神経炎例 25症例と陰性例 50症例との間に有意な臨床的な差はなかった。
結論: 対象症例と文献レビューに基づくと、LD と球後視神経炎(または, 視神経網膜炎) との因果関係 causal linkについてはエビデンス不十分である。LDと(視神経)乳頭炎および後部ぶどう膜炎との因果関係を確定する十分なエビデンスがある。
(訳者注)
ライム病 (Lyme borreliosis, Lyme disease)
    http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsb/infect/shikkan/4102raim_1.html
    http://www.amda.or.jp/contents/database/4-8/_index.html
病原体 Borrelia burgdorferi を有する マダニ (Ixodes属) 咬傷によって発症する全身疾患である。

「アジアでは I.persulcatus (シュルツェマダニ)が媒介マダニとなる。保有動物は、齧歯類、リス類、ダマシカ、アライグマ、シカ科動物、鳥類といった温帯の森林に生息する」野性動物である。

病原体はスピロヘータ目(モク) Borrelia 属の細菌の1つで、ボレリア属のヒト感染症として、他に熱帯地方の「回帰熱」がよく知られている。

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2005/07/18 @ 09:31

カテゴリー: Uncategorized

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