evidence-based medicine

Archive for 8月 2004

網膜裂孔治療後に発生する網膜裂孔

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急性後部硝子体剥離に伴った網膜裂孔の治療後に発生する【その後の網膜裂孔】の頻度と特徴について
Am J Ophthalmol. 2004 Aug;138(2):280-4.
Determination of the incidence and clinical characteristics of subsequent retinal tears following treatment of the acute posterior vitreous detachment-related initial retinal tears.
Sharma MC, Regillo CD, Shuler MF, Borrillo JL, Benson WE.
Vitreoretinal Service, Department of Ophthalmology and Visual Sciences, University of Illinois at Chicago Eye and Ear Infirmary, Chicago, USA.
邦訳は、
http://infohitomi.biz/archives/2004/09/aeoeeoaicii_eei.html
をご覧下さい。

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2004/08/31 at 16:43

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結膜母斑

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結膜母斑:410症例の臨床像と自然経過について
Arch Ophthalmol. 2004 Feb;122(2):167-75.
Conjunctival nevi: clinical features and natural course in 410 consecutive patients.
Shields CL, Fasiudden A, Mashayekhi A, Shields JA.
Ocular Oncology Service, Wills Eye Hospital, Thomas Jefferson University, Philadelphia, PA 19107, USA.
410症例(検査順に全症例を登録)の内訳:365症例(約89%)は白人であった。他に, アフリカ出身 23例(6%), アジア人 8例 (2%), インド人 8例 (2%), ヒスパニック 6例 (1%)であった。虹彩色は 茶色 55% (229/418), 青色 20% (85/418), 緑色 20% (83/418), 記載なし 5% (21/418)。
母斑の色: 茶色 65%, 黄褐色 19%, 完全な無色素 16% であった。
母斑の部位:眼球結膜 (302 眼 72%), 涙丘 (61 眼 15%), 半月ひだ (44 眼 11%), 円蓋部 (6 眼 1%), 眼瞼の瞼板部 (3 眼 1%), 角膜 (2 眼 1%未満)であった。
眼球結膜(注:眼球側の白目のこと)の病変は、そのほとんどが強角膜輪部(注:角膜の縁のこと)に接していました。4分割(上、下、鼻側、耳側)して表示すると、耳側 (190 眼 46%), 鼻側 (184 眼 44%), 上 (23 眼 6%), 下 (21 眼 5%)となります。
随伴所見として、病巣内嚢腫(65%), 栄養血管 (33%), 透見可能血管 (38%)がみられました。嚢腫は、病理検査にて複合母斑と診断された病変の70%で発見できました。他に、上皮下母斑 58%, 境界(ないし結合部)母斑 40%にみられ, 青色母斑では0%でした。
平均11年間に及ぶ診察が可能であった149症例では、次第に色がより黒くなった 5% (7 例), 色がより明るくなった 8% (12 例), 色調変化なし 87% (130 例) でした。病変のサイズは、大きくなった 7% (10 例), 外見上小さくなった 1% (1 例), サイズの変化なし 92% (137 例)でした。3症例については、平均7年後に悪性化しました。悪性化する前の病変は複合母斑(2症例)、青色母斑(1症例)でした。
結論:結膜母斑は良性腫瘍で、鼻側・耳側輪部に多くみられ、円蓋部, 眼瞼結膜, 角膜はまれです。経過とともに色調の変化 13% (20/149) サイズの変化 8% (12/149)がみられました。

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2004/08/31 at 15:13

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結膜の悪性黒色腫

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結膜に発生する悪性黒色腫
Surv Ophthalmol. 1998 Sep-Oct;43(2):127-33.
Conjunctival melanoma in the black population.
Singh AD, Campos OE, Rhatigan RM, Schulman JA, Misra RP.
Department of Ophthalmology, University of Florida, Gainesville 32610, USA.
結膜の悪性黒色腫は、主に中年の白人に発生する片側性の悪性腫瘍です。年齢補正を行った年間発生率は(米国)、人口10万人あたり0.012人となります(1千万人あたり1.2人)。黒人の結膜黒色腫は極端に少ないが、報告はあります。黒人の皮膚に発生する黒色腫は粘膜、手掌、足底などの日光に当たらない色素沈着のない部分に好発します。原発性後天性のメラノーシスは、黒人でさえ黒色腫に進展しますが、人種性メラノーシスとの鑑別は困難なことがあります。結膜の悪性黒色腫患者の予後を改善させるためには、知識や教育を介しての早期診断が大切です。

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2004/08/31 at 13:26

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深視力(深径覚)障害者に対する具体的対策

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小林紹泉先生の論文(日本眼科学会雑誌 71(7):809-824.)の一部を引用いたします。
交通事故が大きな社会的問題となっていた昭和40年前後に京阪神地区でタクシー営業所を所有するS会社のプロのタクシードライバーを対象として、深視力(論文では「深径覚」と表現)に関するいろいろな臨床研究が行われています。
事故の多いドライバー群と過去2年以上無事故の群に対象を分け、比較検討が行われています。
深径覚障害者は、接触事故および静止物への接触もしくは衝突事故が主で、三叉路、四ツ辻、直進中での事故が多かった。事故対策として、
(1)プリズム眼鏡の使用
(2)眼鏡度数改善
(3)両 方 
により深径覚障害者の65%の深径覚閾値を正常化ないし改善させることができた。弱視、眼疾患などがあった35%のドライバーは、閾値は改善しなかった。上記の矯正により、事故の発生率は明らかに減少した。なお、深径覚障害者の検査所見は、斜位程度の眼位異常で、両眼視機能検査では融像不全、融像偏位があり、しかも片眼が優位眼として働いているような場合があり、高度の立体視が障害されていることも多い。
【文 献】
小林紹泉: 職業運転手の深径覚と事故の関連性およびその対策. 日本眼科学会雑誌 71(7):809-824.
日本語で書かれた日本の主要な眼科雑誌であるので、論文内容の多くについて解説を省略いたします。ご興味のある方は、大学(医学部)図書館などで論文コピーを取得して、ご一読下さい
【参 考】
「自動車運転手の立体視機能の影響(予備的研究)」と題するドイツの論文要約も合わせてご一読下さい。
http://www.qqiac.com/archives/000140.html

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2004/08/28 at 18:38

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マイボーム腺 (瞼板腺) の温湿布マッサージ法

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-霰粒腫(さんりゅうしゅ)やドライアイの予防のために

霰粒腫とは、まぶたの分泌腺である 瞼板腺(マイボーム腺)ないし睫毛脂腺 (Zeis腺)の 脂肪肉芽腫 (lipogranuloma) です. これらの分泌腺に正常に含まれる(産生している)脂肪成分が原因となり、肉芽腫(にくげしゅ)とよばれる慢性炎症を起こしたものです。【注:脂肪肉芽腫症 (lipogranulomatosis)ではありません 】
下記の参考ページは、海外のホームページですので、日本人特有の眼瞼や骨格の形にも有効かつ安全であるか?保証はできません。また、細菌感染症を併発している場合など、医療機関にて適切な薬物治療等を必ずお受け下さい。
マッサージを併用するとき、眼球を強く圧迫しないで下さい。特に、乳幼児、小児のまぶたのマッサージは、眼球、心臓、肺などに強いストレスとなりますので、大変危険ですから、絶対に行わないで下さい。

eMedicine.com 「Chalazion 霰粒腫」の解説ページ
http://www.emedicine.com/oph/topic243.htm

「Medical Care (内科的治療)」
Moist heat: A wet facecloth as hot as can be tolerated, applied twice daily, may promote drainage by melting the lipid secretions.

暖めて蒸す(温湿布):やけどにならない耐えられる程度の温かさの濡れた「洗面用タオル」を一日2回まぶたに当てると、脂肪成分が溶けて、分泌腺からの排出が促進される可能性があります。
洗面用手ぬぐい:〔米〕a washcloth; 〔英〕a facecloth

surgery should be performed only after a few weeks of moist heat application.

霰粒腫の手術治療は数週間、温湿布療法を行ったあとにのみ行うべきである。

Deterrence/Prevention (防止、予防法):
"4 fingers times 10 (指4本、10回)"
At the end of a bath or shower, work up a lather — 中略 — being easy to perform and is quite effective.」までの和訳です。

入浴、シャワーの最後に、清潔な手の中でベビーシャンプをお湯で泡立てます。(ベビーシャンプであれば、目に入っても刺激がない)
まぶたを閉じて、人さし指の手のひら側をまつげと瞼板(まぶたの上)に当て、水平方向に"1, 2, 3,–10" と勢いよくマッサージします。水平運動を10までカウントして、中指、薬指、小指でも行います。両眼同時に行います。マッサージが終わったら、まぶたのベビーシャンプを洗い流して下さい。
分泌腺の内容物をすべて排出するためには、マッサージ、温度(温かい)、湿度が重要です。
マイルドなステロイド薬、抗菌薬の点眼液は肉芽腫性炎症を抑える効果の可能性があります。

他の温湿圧迫法:清潔な洗面タオルの中央部分を"指"の形にします。流温水中に置きます。このタオルの"指"が適温にまで冷めたら、水平に動かして、上・下眼瞼を優しくマッサージします。この方法は簡単に行えますし、とても効果的です。

ドライアイの予防については、下記のページを参照して下さい。

■「ひとみ学園」のページ
⇒ http://www.aki-net.co.jp/hitomi/03/dryeye/5_trtmnt/de_5_1.htm

■「ためしてガッテン(制作・著作 NHK)」のページ
http://www.nhk.or.jp/gatten/archive/2003q4/20031203.html

■「アイホット」
ドライアイ・疲れ目の近赤外線治療器「ツインレックス」
http://home.catv.ne.jp/rr/cept/sub1.htm
※ 効果、安全性については眼科医療機関などにお尋ね下さい。

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2004/08/28 at 14:40

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眼底白点症と白点状網膜炎

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遺伝子RLBP1 に R150Q変異を有する家系における眼底白点症および白点状網膜炎
病名と略称 ⇒ 眼底白点症 (fundus albipunctatus FA), 白点状網膜炎 (retinitis punctata albescens RPA)
Clin Genet. 2001 Jun;59(6):424-9.
Fundus albipunctatus and retinitis punctata albescens in a pedigree with an R150Q mutation in RLBP1.
Katsanis N, Shroyer NF, Lewis RA, Cavender JC, Al-Rajhi AA, Jabak M, Lupski JR.
Department of Molecular and Human Genetics, Baylor College of Medicine, One Baylor Plaza, Houston TX 77030, USA.
眼底白点症は、まれな先天性停止性夜盲疾患で、眼底には無数の対称的な円形白色斑がみられることが特徴です。斑点は網膜中間周辺部に最も高密度で存在します。
白点状網膜炎は、前者とは全く異なる疾患です。不整形の白い斑点が集合し、病気は進行し、網膜全体の萎縮を来たします。
サウジアラビア出身者でFAと診断された血族結婚の親族4家系を調査した。
1家系(KKESH-099)では、遺伝子 RLBP1にホモ接合体 R150Q変異 を検出した。遺伝子 RLBP1とは常染色体劣性遺伝の網膜色素変性症やRPAに関連したcellular retinaldehyde binding proteinをエンコードする遺伝子である。
3歳から20歳の数名について9年過ぎて検査しても、網膜色素変性症や RPA に変化していなかった。しかし、変異遺伝子 R150Q を有していた数名は40歳代、50歳代でRPAを呈していた。これらのデータから遺伝子 RLBP1にR150Q変異がみられると、ゆっくり進行する白点状網膜炎 (RPA)になることが示唆された。また、より重要なことは、より軽症で停止性のFAと診断された若年者は、より進行しやすい重症表現型となるかもしれない。

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2004/08/27 at 16:43

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flecked retina (斑状網膜)

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flecked retina, fleck retina (斑状網膜, 斑状網膜症)について
Bull Soc Belge Ophtalmol. 1993;249:11-22.
Flecked retina disorders
De Laey JJ.
Departement of Ophthalmology, University Hospital, Ghent.
“flecked retina (斑状網膜) “とは、いろいろな大きさ、形の黄白色病変が多数みられる眼底のことで、KrillとKlienによって名づけられました。血管異常や視神経異常を伴わないもので、4疾患が含まれます。
眼底白点症 (fundus albipunctatus), Stargardt病 (黄色斑眼底群 fundus flavimaculatus), 家族性ドル-ゼン (familial drusen), fleck retina of Kandori
定義があいまいであるため、広義には以下の疾患も含まれます。
原発性遺伝性眼疾患:白点状網膜炎 (retinitis punctata albescens), Bietti’s crystalline dystrophy
神経眼科学的症候群:Kjellin 症候群
代謝異常による続発性疾患:Alport症候群, シスチン蓄積症 (cystinosis), 蓚酸症 (oxalosis), 膜性増殖性糸球体腎炎
医原性網膜症(薬物中毒): タモキシフェン (Tamoxifen), カンタキサンチン (Canthaxanthin)
ビタミンA欠損症
正確な診断は、眼底検査だけでなく、心理身体検査やときに家族の検査によって行います。

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2004/08/27 at 14:10

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