evidence-based medicine

Archive for 6月 2004

網膜神経線維解析装置 GDx

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Ophthalmology. 2001 May;108(5):899-904.
The sensitivity and specificity of scanning laser polarimetry in the detection of glaucoma in a clinical setting.
Choplin NT, Lundy DC.
Department of Ophthalmology, Naval Medical Center, 34800 Bob Wilson Drive, San Diego, California 92134-5000, USA.
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol. 2001 Feb;239(2):118-21.
Reproducibility of scanning laser polarimetry (GDx) of peripapillary retinal nerve fiber layer thickness in normal subjects.
Kook MS, Sung K, Park RH, Kim KR, Kim ST, Kang W.
Department of Ophthalmology, Ulsan University School of Medicine, Asan Medical Center, 388-1 Pungnap-dong, Songpa-gu, Seoul, 138-736, Korea.
検討した診断機器は、前者では Nerve Fiber Analyzer GDx (Laser Diagnostic Technologies, San Diego, CA) 後者では GDx Nerve Fiber Analyzer (NFA)と記載されている。
前者では、感度(病気を見逃すことがないか)、特異性(他の病気や正常所見を異常としてしまうことがないか)が検討され、結果は、全体的な感度74%、全体的な特異性 74%、であった。緑内障が疑われる症例の画像データを含まない(正常または緑内障どちらかの画像)データを検査員に見せて、データを解析させると、感度80%、特異性91%となっている。
後者では、検者間再現性(検査員間でデータの見方が同じであるか)、同一検者での再現性(短期間に同じ患者やボランティアを対象に同じ検査員が再検査したとき、同じ結果となるか)を検討し、その結果はそれぞれ、あり(P = 0.075)、あり と報告(対象はアジア人の健康若年ボランティア)。

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2004/06/26 at 10:08

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後天性眼瞼下垂

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若年、中年成人にみられる後天性眼瞼下垂について
Ophthalmology. 1995 Jun;102(6):924-8.
Acquired ptosis in the young and middle-aged adult population.
Kersten RC, de Conciliis C, Kulwin DR.
Department of Ophthalmology, University of Cincinnati College of Medicine, OH, USA.
【要約】
15才から50才の眼瞼下垂患者(後天性)の原因調査(期間:April 1986~May 1994)にて、全症例(91症例)中 47% については、コンタクトレンズ以外の原因は考えられなかった。次いで、多い原因として、外傷との関連性が考えられた( 19% )。 コンタクトレンズが原因と考えられ症例では、片眼性 58%、両眼性 42%であった。手術時所見として、眼瞼挙上筋の腱膜付着部断裂が多かった。ハード系レンズを外す時、眼瞼挙上筋腱を繰り返し引っ張ることが原因と考えられる。
【補足、注釈】
後天性眼瞼下垂の病因別分類
機械的:眼瞼皮膚弛緩症、眼瞼腫瘍(免疫異常を含む)、コンタクトレンズ(ソフト系レンズによる巨大乳頭結膜炎、ハード系レンズ)、白内障、緑内障などの眼科手術(麻酔薬の毒性・副作用も含む)、トラコーマなど
腱膜性:ハードコンタクトレンズ(脱着にともなう眼瞼挙上筋腱膜断裂)など
筋原性:筋ジストロフィー、進行性外眼筋麻痺など
神経原性:ホルネル症候群、重症筋無力症、動眼神経麻痺、周期性神経性筋強直症など
外傷性:まぶたの外傷など
重症筋無力症のケースもありますので、必ず、精密検査をお受け下さい。

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2004/06/24 at 14:43

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先天性内斜視、EBM、monofixation症候群

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monofixation 症候群とは、斜視などの疾患のために両眼から同時に視覚情報が入力できず(片眼からの情報入力が抑制される)、片眼から入ってきた視覚情報だけを脳が処理する状態のことで、両眼視機能は標準以下となる。
Gupta BK,他は サイトwww.eMedicine.com 上の http://www.emedicine.com/oph/topic566.htmにて、2歳までに眼位が8PD以内に手術矯正できた先天性内斜視症例の40%~50%はmonofixation 症候群になると報告している。本症候群の定義は、具体的には、Worth4灯法による融像検査にて近見30cm周辺融像・遠見5m非固視眼抑制、立体視差 300-67秒、眼位 8PD以内、などである。
alignment アラインメントを「眼位」と訳し、monofixation 症候群は適切な邦訳がないようですので原文のままとしました。PDはPrism Diopter(プリズムジオプトリ)の略で視覚角を表す単位です。両眼視機能とは、融像、立体視できる目の機能のこと。今後、読みやすいように適宜編集します。
[追記 2005/8/4] monofixation syndrome "単眼固視症候群" [財団法人 日本眼科学会 眼科用語集 第4版より]
眼科論文 先天性内斜視に関するEBM(EBMはエビデンス、科学的根拠に基づく医療のこと)
J Pediatr Ophthalmol Strabismus. 2003 Mar-Apr;40(2):70-3;
Evidence-based medicine in congenital esotropia.
Gunton KB, Nelson BA.
Department of Pediatric Ophthalmology, Saint Christopher’s Hospital for Children, Philadelphia, Pennsylvania 19134, USA.
[要約]
先天性内斜視は生後6ヶ月までに症状が現れる。発症頻度は1~2%。治療法は、斜視手術による眼位(視軸)の矯正であり、両眼視機能が術直後より安定することを目標とする。
【術後の眼位と長期安定性(予後)】
Kushner & Fisher(1996)は、術後6ヶ月目の眼位はその後の長期間の安定性を予測する際に適していると報告した。
 手術5年後も8PD以内の眼位である頻度は、術後6ヶ月目の時点で正位であれば 96%、8PD以内の内斜視であれば 80%、8PD以内の外斜視であれば 20%であった。また、両眼視機能については、手術5年後に立体視を有する症例の頻度は(術後6ヶ月目の眼位が正位、8PD以内の内斜、8PD以内の外斜であれば)それぞれ、65%、28%、0%であった
また、Prieto-Diazら(1998)によると、内斜視術後の monofixation 症候群60症例では、術後 35%の症例が眼位8PD以上となった。眼位が8PD以上となった症例の半数は外斜視となっていた(術後平均7.6年)。術後43%の症例は内斜視が再発していた(術後平均11年)。
【原 因】
内斜視の原因説(訳は省略します)。
両眼視機能の正常な発達過程において、立体視は、生後3ヶ月から5ヶ月の時期に可能となる。この時期では、たとえ先天性内斜視の患児であってもプリズム矯正をすると、立体視できる。他の研究においても、両眼視機能の発達に重要な時期は、生後数ヶ月に始まり、生後1歳から3歳にかけてピークがあることが分かっている。
両眼視機能を達成できる手術時年齢について:
【2歳】
生後2歳までの手術により両眼視機能が達成できて、それ以降では達成率は有意に低下することが知られてる。
Ingらによる臨床成績(1983):2歳前 75% 2歳以降 12% (融像能検査:Worth4灯法 融像能検査:Polaroid Titmus vectograph)。
Zak & Morinら(1982) もIngと同様の報告を行い、融像能は生後9ヶ月までの治療で92%の症例で改善し、その後の治療では低下すると報じた。
【1歳】【6ヶ月】
Birchら(1998):立体視 生後6ヶ月前 57%(80例中)、生後7ヶ月から12ヶ月 27%
Birchら(1995):立体視 生後7ヶ月から12ヶ月 45%、生後13ヶ月から24ヶ月 32%
両眼視機能に影響する因子
【手術年齢】
Wrightら(1994):生後2.5ヶ月から3ヶ月での手術推奨。
7例中3例において、立体視差(視差)100秒 以上の機能が得られた (Titmus テスト)。
補足 [立体視差(視差):参照ページ]
http://infohitomi.biz/archives/2004/04/post_1.html
他施設による研究(1995,1999):生後6ヶ月以下での手術例16例の成績では、6ヶ月児の手術成績と比べて両眼視機能の質において差はなかった。3ヶ月で手術を行った1例のみ立体視差(視差)40秒が得られた。
研究グループの発表
■ Early Surgery for Congenital Esotropia trial and Retina Foundation of the Southwest study group
 生後2ヶ月から4ヶ月の時点で40 PD以上の恒常性内斜視の所見があると、自然に改善しない。
■ Pediatric Eye Disease Investigator Group
生後12週以降では、常に40 PDを越える内斜視があると、自然に改善しない。
 両研究グループの発表から、症状が当てはまる患児は治療を考慮すべきである。
【眼位ずれの期間】
Birchら(2000):両眼視機能については、眼位が改善し安定している期間が手術年齢より重要である(129症例の統計解析より)。
両眼視機能が改善すると、眼位も安定する。
再手術の頻度:立体視あり14%、立体視なし 32%
Ing & Okino(2002):1歳までに眼位が矯正できた症例などに良い結果が得られており、眼位ずれの期間をより短縮することが立体視の質の向上のために望まれる。
【眼球運動異常の合併】
Helvestonら(1999):交代性上斜位、眼振(潜伏眼振、顕性潜伏眼振)、調節性内斜視、他の潜伏性斜視などを合併すると、手術年齢因子より立体視機能への影響が大きい。
Birchら(2000):立体視できる症例では、交代性上斜位の合併例25%。立体視できない症例では、交代性上斜位の合併例63%。
補足 [交代性上斜位:分かりやすい参照ページ例]
http://tamakobo.s8.xrea.com/
補足 [眼振:分かりやすい参照ページ例]
http://www.geocities.co.jp/SweetHome-Green/5136/
【術後の微小斜視 microtropia】
 項目【術後の眼位と長期安定性(予後)】を参照
                           以上

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2004/06/13 at 23:15

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2004/06/08 at 13:03

先天性内斜視とEBM

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[追記 2005/9/23]
  エントリー「乳児内斜視 コクラン・レビュー」
 » http://infohitomi.biz/archives/000053.html
をご覧下さい。
  エントリー「先天性内斜視、EBM、monofixation症候群」
 » http://infohitomi.biz/archives/000017.html
先天性内斜視に関する実証的医療(科学的根拠に基づいた医療 EBM)
J Pediatr Ophthalmol Strabismus. 2003 Mar-Apr;40(2):69.
Evidence-based medicine in congenital esotropia.
Gunton KB, Nelson BA.
Department of Pediatric Ophthalmology, Saint Christopher’s Hospital for Children, Philadelphia, Pennsylvania 19134, USA.
J Pediatr Ophthalmol Strabismus. 2003 Mar-Apr;40(2):70-3; quiz 90-1.
Comment in: J Pediatr Ophthalmol Strabismus. 2003 Mar-Apr;40(2):69.
Evidence-based medicine in congenital esotropia.
Gunton KB, Nelson BA.
Department of Pediatric Ophthalmology, Saint Christopher’s Hospital for Children, Philadelphia, Pennsylvania 19134, USA.

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2004/06/06 at 14:16

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“クラック眼症候群”

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コカインによる角膜障害(上皮欠損を伴う角膜浸潤)は、1989年第一例目が報告され、1993年クラック アイ症候群と名づけられた(crack eye syndrome)。
J Am Optom Assoc. 1999 Mar;70(3):193-7.
Crack eye syndrome.
Colatrella N, Daniel TE.
Department of Veteran Affairs, Optometry Section, Cleveland, Ohio, USA.
Ophthalmology. 1993 Feb;100(2):187-91.
Corneal complications associated with the use of crack cocaine.
Sachs R, Zagelbaum BM, Hersh PS.
Department of Ophthalmology, Albert Einstein College of Medicine, Bronx, NY 10467.

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2004/06/06 at 05:39

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コメント、ご質問について

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2004/06/05 at 20:06