evidence-based medicine

Archive for 4月 2004

薬剤による黄斑浮腫、嚢胞様黄斑浮腫の治療

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■ ステロイド薬”トリアムシノロン”の硝子体内注射
Massin P,他 (2004年,フランス)
Intravitreal triamcinolone acetonide for diabetic diffuse macular edema.
Ophthalmology 2004;111:218-225.
■ ステロイド薬”トリアムシノロン”の後部テノン嚢下および球後注射
Thach AB,他(1997年,USA)
A comparison of retrobulbar versus sub-Tenon’s corticosteroid therapy for cystoid macular edema refractory to topical medications.
Ophthalmology 1977;104:2003-2008.
■ β受容体遮断薬(β1選択性)ベタキソロールの点眼治療
Kobayashi H,他(日本 2003年)
Randomized clinical trial of topical betaxolol for persistent macular edema after vitrectomy and epiretinal membrane removal.
Am J Ophthalmol 2003;136:244-251.
 詳細情報 » http://infohitomi.biz/archives/000012.html

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2004/04/05 at 20:01

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黄斑浮腫、嚢胞様黄斑浮腫の治療法

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種々の原因による網膜黄斑部の浮腫「黄斑浮腫(または、嚢胞様黄斑浮腫)」の治療法として、副腎皮質ステロイド薬(いわゆる”ステロイド剤”)、炭酸脱水酵素阻害剤、網膜光凝固術、高圧酸素療法、硝子体手術などが知られています。
ステロイド薬の有効性については、3つの投与方法(テノン嚢下注射、球後注射、硝子体内注射)に関する眼科論文を要約し、お伝えいたします。また、β1選択性β受容体遮断薬ベタキソロール点眼液についての最新論文1編の要約も合わせて記載します。
Thach AB,他(1997年,USA)
A comparison of retrobulbar versus sub-Tenon’s corticosteroid therapy for cystoid macular edema refractory to topical medications.
Ophthalmology 1977;104:2003-2008.
対象症例:白内障術後に発生した「嚢胞様黄斑浮腫」症例のうち、ステロイド剤や消炎剤の点眼液を使用しても1ヶ月間効果がみられなかった症例。
治療ステロイド薬:トリアムシノロン(triamcinolone acetonamide)注射液
投与(注射)方法・回数、症例数、治療成績:1回注射量 40mg/1ml
後部テノン嚢下注射 計3回(隔週)。31症例31眼中 改善例 94%(最終診察時:改善58% 不変32% 悪化 10%)
球後注射1回のみ。17症例18眼中 改善例 89%(最終診察時:改善61% 不変28% 悪化 11%)
どちらの方法であっても、注射後2~3ヶ月頃に最高視力が得られた。また、両群共に注射後に眼圧は有意に上昇した(眼圧30mmHg以上となったり、眼圧上昇のため治療したケースはなかった)。
Massin P,他 (2004年,フランス)
Intravitreal triamcinolone acetonide for diabetic diffuse macular edema.
Ophthalmology 2004;111:218-225.
対象症例:糖尿病により両眼に「びまん性嚢胞様黄斑浮腫」を呈した症例のうち、レーザー治療が無効であるなどの要件を満たした症例
治療ステロイド薬:トリアムシノロン(triamcinolone acetonamide)注射液
triamcinolone acetonide 1回量4mg/0.1ml
治療方法:硝子体内注射。1回のみ(1回量4mg/0.1ml)
両眼にほぼ同程度の嚢胞様黄斑浮腫を来たしている症例では、片眼にのみ薬液を注射し、他眼は対照眼として検査のみ行う。左右眼で浮腫の程度に差があれば、より腫れている側に注射する。検査に際して、OCTなどを利用する。「前向き」比較臨床試験。15例30眼。治療後1、3、6ヶ月の時点で評価した。
平均CMT(中心黄斑網膜厚)は、ステロイド注射前 509.6μm (474.4μm) 、治療後4週および3ヶ月の時点では 207μm 程度(469μm以上)。括弧内は対照眼。
12眼中9眼は正常の厚みとなった。しかし、6ヶ月後には、左右眼で有意な差はなくなった。また、全経過中、EDTRS臨床スコアには差はなかった。
12眼中6眼(50%)において、眼圧が一時的に25mmHgを超えた(治療後2日から6週)。
浮腫の再発:12眼中5眼
考案:硝子体手術眼でない場合、トリアムシノロンは約3ヶ月硝子体内に残留する(計算上)。今回の臨床データも同様の結果となった。硝子体内注射後では、20%~80%の症例において眼圧が上昇したとの報告がある。今回、トリアムシノロン注射前に1ヶ月間ステロイド薬を点眼し、眼圧が上昇しなかった症例のみ対象としている。
(参照)トリアムシノロン注射液の商品名ケナコルト-Aなど。
Kobayashi H,他(日本 2003年)
Randomized clinical trial of topical betaxolol for persistent macular edema after vitrectomy and epiretinal membrane removal.
Am J Ophthalmol 2003;136:244-251.
対象症例:網膜上膜除去術兼硝子体手術後に黄斑浮腫が3ヶ月以上持続している症例のうち、術直後に比べて浮腫が悪化している(または不変の)37症例。
無作為2重盲検試験:治療薬点眼群19例19眼、偽薬点眼群18例18眼。
蛍光眼底撮影法による経過観察を行い、過蛍光部分を「浮腫領域」とした。
治療後3ヶ月、6ヶ月の時点で、浮腫領域の減少率は、治療群で有意に大きかった。黄斑浮腫の有意な吸収は、治療群(19眼)では、14眼74%の症例にみられ、他5眼26%では蛍光眼底撮影検査所見は安定していた(治療開始6ヶ月後)。一方、対照群(18眼)では、6眼33%に浮腫の吸収がみられた。
治療後視力については、3ヶ月、6ヶ月の時点で最高視力は有意に改善した(対照群は、有意な改善なし)。logMAR視力の変化率をみると、3ヶ月目、6ヶ月目において治療群は対照群に比べて有意な改善を示した。眼圧は6ヶ月時点で有意に低下していた。
(参考)ベタキソロールbetaxololはβ受容体遮断薬(β1選択性)で、緑内障治療薬として商品化されている。家兎眼では点眼60分後に網膜濃度は最高となる。網膜血流量は増加する。商品名ベトプティックなど。
一方、本剤による副作用報告もある。
ベタキソロール点眼による緑内障治療中に嚢胞様黄斑浮腫を来たした無水晶体眼の1症例。
Ophthalmic Surg. 1988 Aug;19(8):562-4.
Aphakic cystoid macular edema secondary to betaxolol therapy.
Hesse RJ, Swan JL 2nd.
Department of Ophthalmology, Ochsner Clinic, New Orleans, Louisiana.

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2004/04/05 at 16:11

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結膜リンパ管拡張症

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結膜リンパ管拡張症
Klin Monatsbl Augenheilkd. 1997 Jun;210(6):398-9.
Idiopathic conjunctival lymphangiectasia
Spraul CW, Buchwald HJ, Lang GK.
Universitats-Augenklinik, Ulm.
Am J Ophthalmol. 2003 Oct;136(4):735-6.
Surgical management of conjunctival lymphangiectasis by conjunctival resection.
Meisler DM, Eiferman RA, Ratliff NB, Burns CD.
Cole Eye Institute,The Cleveland Clinic Foundation, Cleveland, Ohio 44194, USA.

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2004/04/01 at 16:51

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